アメリカの次世代原子炉、開発中止

 先日、アメリカで開発中だった次世代原発(原子炉)はコストがかかりすぎ
るために開発中止となったとのニュースが流れました。

【記事からの引用:(朝日)・・・。 計画では、1基あたり7・7万キロワットの発電能力があるSMRを6基並べ、計46.2万キロワットを発電する予定だった。1基あたりの発電能力は従来型の原発の1割以下にあたる。・・・
(日経)日本企業は小型原発に期待していただけに、「米国初」案件の頓挫は失望につながりそうだ。IHIや日揮ホールディングスはニュースケールに出資しており、原発の建造や部品製造に協力する方針だった。】

 次世代原子炉は安全性が高く、コストも大幅に安価との触れ込みでした。資材費や人件費が上がったとはいえ、「次世代原子炉は格安」と言われていたのが、「コストが高くなりすぎたので導入中止」という説明に変わったのは、少し違和感があります。もともと「格安」ではなかったのではないかとの疑問が湧いてきます。

 次世代原子炉1基の出力は1/10以下ということですので、現在の原子炉の10倍以上導入しないと、同等の出力を確保できないことになります。
 安全性は格段にあがるとのことでしたが、これもまた、本当にどれだけ安全性が高まるのかはっきりしません。安全性が10倍向上したとしても、仮に同じ出力を得るには10倍の台数が必要だとすれば、掛け算をすれば、統計的には安全性は同じで変わらないことになります(従来型原子炉の安全性=(新型原子炉の安全性=事故の起こる確率)1/10(1台あたり) × 10(台)=1。
 大型原子炉だったら事故が起こった場合は大きな批判が起こりますが、小型原子炉なら所有企業の責任だけにすることができて都合がよいといった思惑もあるのでしょうか?

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