単なるスキャンダルで収まらず・・・? 「女帝 小池百合子」

『女帝 小池百合子』(2020年5月刊)が発売され、ベストセラーとなった当時、私も図書館から借用して一読しました。これで東京都知事の再選は難しいだろうと思いましたが、批判をかわすために、「カイロ大学卒業証書」なるものを報道陣に見せた結果、追及が終わり、同年7月の都知事選で多数の得票を得て再選されました。

しかし、また疑惑が再燃しました。小池知事は、昨日の記者会見で平然とした態度で臨んでいましたが、やはり、報道陣から厳しい質問を受けてしまいました。小池氏は「選挙のたびにこういった疑惑がもちだされる」と言って平静を装っていましたが、今度は、状況が大きく違っていました。当時の側近二人が、卒業証書の「偽造」に関わったことを認めており、そのうちの一人の小島氏(小池都知事の側近中の側近だった人)も昨日詳細な記者会見を行いました。(どちらの記者会見も YouTube で視聴できるようになっています。)

私も昔、杉並区荻窪に長い間住んでいましたが、今は住んでいないので都民にまかせればよい話かも知れませんが、このスキャンダルがなければ、国政に返り咲き、女性初の総理大臣になったかも知れないのですから、無関係とは言えません。安倍総理(当時)のように、大きな権力を握れば「忖度」して甘い汁を吸おうとする者があまた出てきますので、看過できない事態です。大手マスコミは、そこそこの権力に対しては厳しく追及しますが、巨大
な権力には甘く、巨悪をあばくのはもっぱら『週刊文春』などの弱小出版社やネットだけです。

一番注目されるのが、NHK政治部と社会部の対応です。NHKは「公共」放送のはずですが、時々「国営」放送のように政府の広報機関のような放送をすることがあります。岸田総理もNHKをうまく利用しています。先日も午後7時のニュースの時に、前置きなく、冒頭から岸田総理のスピーチを流し、その後、質疑応答の時間はまったく設けられませんでした。
東京都の記者クラブも同様とのことで、記事の材料をもらうために、小池都知事に対しては及び腰だそうです。この「卒業証書偽造疑惑」事件を契機にかわってくれればよいですが、どうでしょうか?
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